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2017-03-27

【出産チョコっとブログ第8回】インスタの誰かさんの光と影

義理の母が美味しいものをたくさん買ってきてくれた
ローストビーフ、お赤飯、団子、ヨーグルト、ジュース、牛乳
サンドイッチ。
ふとした優しさ。本当にありがたい


10時から13時までの
和室に降り注ぐ太陽の光が気持ち良い
この時間は赤ちゃんは比較的寝ている
この日記をつけたり洗濯物を干したりしている
騒がしい毎日の中で訪れる
天使の羽のようにやわらかな時間



小さい感謝や
やわらかな時間を感じるのは
当たり前のようにある「毎日」という日




当たり前の毎日には
小さな感謝もできず、硬いと感じる日もある


育児をする毎日には幸福感に包まれる時や
絶望感に包まれる時がめまぐるしくやってくる

そんなママ達にとっての「SNS」は
息抜きや社会とのつながりとして
恰好のコンテンツだ
特にインスタグラムは素早く手軽なので最適。



可愛い赤ちゃんの写真を見たり、友達の近況を知ったり、流行りの服を見たり、先輩ママやママさんタレントの投稿を
見る人も多いだろう
同時に自分も素敵な写真を投稿する



私がインスタのフォロワーで好きなのは水原希子カップルと紗羅マリーちゃん
両者ともストリート感とブルジョア感(え?死語?)が
上手くミックスされた
センスが好み

主婦として母として、今大注目されているのは滝沢 眞規子さん。通称タキマキ。
コンビニ売りでよくみるVERYの表紙で毎月と言っていいほど
よく見かける
私もとても好きなモデルさんだし、インスタでよく見ます
彼女は家族に対しての思いがこぼれているのが素敵なところ
最近はCMにまで出てきて、カリスマママまっしぐら
(私はどちらかと言うと旦那さんの方が馴染みがありますが)

だけど、カリスマママと言えども彼女も人間
投稿写真だけが全てではない
あんなに楽しそうで綺麗に見えても
髪の毛を振り乱して、一心不乱に子供のこぼしたジュースを拭いたり
ズボンの裾が濡れるのを気にしながらお風呂掃除したり、旦那にイラっとしたり
肌が荒れて、悲しくなったりしているのだ
きっと。



育児ママはインスタに自分の赤ちゃんを投稿する人も多い

はい。もちろん私もです。
どちらかと言うと人より多めに投稿してるタイプです

素人でも赤ちゃんはとにかく可愛い
どの子を見ても「かわい~!」と声を出して私は見ている
無条件で可愛い
写真からは投稿しているママのハッピー感がこぼれている
ハッピーを頂く




見る側も投稿する側も楽しいところまでが1番いい
インスタの正しい使い方だ




だが、その先に1度はまりだすと途端にインスタは凶器に変貌する



育児中のママ以外でも誰にでも言えるのだが
楽しさの先=相手と自分を置き換え始める

これはSNSをしている人なら誰しも経験のあることだろう

これが「何かみぞみぞする感情」に変化する


この「何かみぞみぞする感情」がつながりをもたらしたり、
流行りを作ったり、カルチャーを育てたりする

もちろん相手が玄人の場合は
その心理を揺さぶって、購買意欲を高めたりもする


この感情は炭酸の泡のようにプツプツと湧き出す
少しづつ少しづつその泡は大きくなり
色がつき始める

ピンクだったり赤だったり青だったり


だが中には黒になることも度々あるのだ

黒い感情は見る見るうちに
とてつもない熱量で膨らんで
そこに執着し、自分の心を汚染し始める

あんな風になりたい。
この人がこうだからこうだ。
こうでなくてはいけない。
なぜ私は違うのだ。
どうしてうまくいかないのだ。
あんなの嘘だ。
かわいくない。

そのたびに小さく何度も自分を傷つける



インスタがキラキラしているのは幻想
そもそもキラキラしている必要はない
泣きたくなる日もある
泣いている日もある


キラキラして見える彼女達だって闇の部分を持っていて
あなたと同じように悩み、誰かに憧れている


育児は小さな悩みの連続

解消してくれるのは
インスタの中の誰かさんではなく
自分を信じる
自分様





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夜泣きのリレー


赤ちゃんが泣き止まない
抱っこしても泣き止まない
地球の裏側でゆ~らゆらと体を揺らし
立ちながら寝るママあり


赤ちゃんが1時間おきにおっぱいを欲しがる
連日の寝不足。体が重い
地球の裏側で半分寝ながらおっぱいを放り出して授乳をするママあり


昼間撮った可愛い我が子の写真を
気分転換にインスタに投稿
「いいね」が山ほどつく
地球の裏側でハッピー!なママあり



ぼくらは夜泣きをリレーするのだ


経度から経度へと

そうしていわば交換で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと

どこか遠くで赤ちゃんが泣いている

それはあなたの送った夜を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ





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